--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 

 

チェロを囲む会《バロック時代のチェロってなあに?》

 9月26日(日)の午後、バロック・チェロの若い演奏家、山下瞬さんによる、ミニ・コンサートが瑞浪教会で開催されました。コロナウィルスの蔓延によって、多くの教会でも大切な種々の集いが制限される中、今回の演奏会も実現が危ぶまれてきましたが、山下さんの熱意と教会の祈りによって、実現にこぎつけることができました。導いて下さった神さまに心から感謝します。

  山下瞬さんは、フランス、ベルギーなど複数の音楽院で学び、優秀な成績で卒業されて、すでにヨーロッパ各地でオーケストラとの共演、アンサンブル演奏などに取り組んでいる有望な演奏家です。今回は、3か月の帰国期間の最後にあたる926日、バロック・チェロに親しむ肩の凝らない演奏会をプレゼントして下さいました。

 瑞浪教会は、普段の礼拝が10名ほどの小さな群れ。こうした演奏会を独力で企画するほどの力はありません。けれども、春日井教会が毎年計画される音楽の夕べをやや小さくした演奏会を、すでに二回実現してきました。姉妹教会としての春日井教会の暖かい応援にも感謝しています。

 演奏会では、いくつかの小曲演奏の合間に、バロック時代とその芸術、バロック・チェロという楽器の由来などについて、分かりやすく語って下さいました。そして、最後にバッハの「無伴奏組曲第1番」の全曲を演奏して下さいました。圧巻の演奏! 瑞浪教会の会堂は、小さな器ですが、それがかえってチェロの響きにも適合するらしく、会堂全体がチェロに変貌したかと思えるような素晴らしい響きをかもし出し、聴く人々の心と体を優しく深くゆさぶってくれました。

 参加者18名という小さな集いでしたが、日曜日の午後のひととき、穏やかで奥行きのある音色に、こころ癒される集いとなりました。演奏者の山下瞬さんに感謝します。これからの演奏活動を神さまが祝福して下さいますよう。何よりも、音楽の創造者であり、人々に喜びと癒しを届けてくださる神に、栄光がありますよう!  2021年9月29日